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2017年12月

2017年12月17日 (日)

司書子さん☆今月の一冊二冊 2017年12月

『LittIe tree』 駒形克己
        ONE STROKE  2015
 しかけ絵本です。
 形は絵本ですが、どちらかというと大人向きで、美術品のような雰囲気があります。
小さな芽が出て、少しずつ大きくなって、鳥や人や季節が通り過ぎていく、そしてまた・・・。
読む人のその時の気持ちによって、いろいろな読み方ができると思います。ページを開いたときの光の入り方によって影の位置なども変わって、展示しておいてもステキです。本のまわりの空気が変わります。
                                       (YM)





『今日も一日きみを見てた』  角田光代
         (角川文庫)KADOKAWA 2017
 猫とは「わがままで、気まぐれ、人に媚びない」と括られることが多い。しかし、この本で語られるきみ(=トト)は、そんな世間一般の猫像を軽々と超えている。
 西原理恵子さんから譲られて、角田さんちにやってきた小さなふわふわの生きもの、その仔猫はトトと名づけられた。その日から寝床やトイレやタワーや餌など、生活環境を整え、一緒に遊び、必要に応じて病院に連れて行き・・・と、トトを中心に据えた生活が始まる。猫と暮らすのは初めての著者にとって、日々新しい発見の連続だ。トトとの生活を通して見ると、猫という類型概念で彼女を捉えることはあまり意味をなさない。トトを愛しく思う角田さんの文によって、トトの健気さ、可愛さ、唯一無二の個性が際立っている。
                                       (YS)

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