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2015年6月29日 (月)

司書子さん☆今月の一冊二冊 2015年6月

司書子さん☆今月の一冊二冊 2015年6月


『春、戻る』瀬尾まいこ著 集英社 2014年 

 結婚を控えた主人公さくらのもとに、ある日突然、「お兄さん」と名乗る12歳も年下の青年が現れます。「妹には幸せになってほしい」という「お兄さん」。つらい思い出をかかえ、淡々と結婚の日を迎えようとするさくらでしたが、いつしか「お兄さん」のペースに巻き込まれ、閉ざした心に、少しずつ変化を見せ始めます。果たして「お兄さん」の正体とは?
 瀬尾まいこさんらしい、読んでほっとできるやさしい本です。ずうずうしいけれど憎めない「お兄さん」は神木隆之介くんで妄想しながら読みました。(E)



『医学探偵の歴史事件簿』(2014年 740円+税)
『医学探偵の歴史事件簿ファイル2』(2015年 780円+税)
小長谷正明 著 岩波新書
 

 人間の行動には病気が深く関わっており、それが歴史を動かすこともあります。病気持ちの大統領・独裁者、王家や貴族に受け継がれる遺伝性の病気など、歴史医学研究に加え最新の遺伝子鑑定なども駆使して、歴史上の出来事に医学の目を当てていきます。俎上にあがるのは、ツタンカーメン、倭建命、英国王家、ロマノフ家、ハプスブルグ家、ナポレオン、ダーウィン、ケネディ、スターリン、ヒトラー、アシモフ、S・マックィーンほか。既知の歴史上の出来事に「へぇ、そうだったのか」と新しい視線が当たり、知的好奇心を刺激される本です。(S)

   

『過ぎ去りし王国の城』 宮部みゆき 著 角川書店 2014年刊

 中学3年生の真(しん)はある日、古城の絵を手に入れる。どうやらアバター(分身)を描けば、絵の中に入れるらしい。絵の上手な珠美に近づき、珠美の絵をアバターにして古城の絵を探索し始めた真と珠美は、絵の中で休職中の漫画家アシスタント・パクさんと出会う。物語が展開するなかで、真や珠美が抱える中学生の諸問題[進路・いじめ・家族]、中年期のパクさんの抱える課題[親のこと・仕事上の選択]や、絵の中の古城の塔にいる少女の事情などが明らかになり、すべての事象に「もしも過去において別の選択肢を選んだとしたら、世界(自分)は今とはちがっているだろうか?」という命題がクローズアップする。果たして、真・珠美・パクの3人がとった行動は?絵の中の少女の運命は? (S)

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