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2015年5月 2日 (土)

司書子さん☆今月の一冊二冊 2015年4月

司書子さん☆今月の一冊二冊 2015年4月

『おとうさんのちず』  ユリ・シュルヴィッツ作
    あすなろ書房 2009年刊
  戦争で命からがら故郷をおわれ、遠い国で食べるものも満足にないという日々。
  ある日、お父さんはパンを買いに市場へ出かけていった。だけど、パンを買わずに地図を買ってきてしまった。お腹がすいている僕とお母さんは許せない思いだった。
  次の日、お父さんが壁一面にその地図を貼った。僕はその地図を眺めて、うっとりした。そして、何時間でもあきずに眺めた。狭い部屋にいても心は自由に飛んでいけて、ひもじさも貧しさも忘れ、魔法の時間を過ごすことができた。
  
ユリ・シュルヴィッツの自伝絵本。(Y)


『つむじ風食堂と僕』 吉田篤弘 ちくまプリマー新書  2013年刊

12歳の少年リツ君は最近、「将来どんな仕事をすればいいのか」について考えている。行きつけの「つむじ風食堂」で町の大人たちに仕事についての話を聞くが…。 本書は「つむじ風食堂の夜」をはじめとする「月舟町三部作」(三作目は未刊行)の番外編であり、吉田さんが“クラフトエヴィング商會”として装丁を手がけてきた「ちくまプリマー新書」の200冊目の本でもあります。この新書シリーズのコンセプトは「子供たちに、ひとつだけ伝えるとしたら、あなたは何を伝えますか」ということで、吉田さんの「初心」である「つむじ風食堂」が舞台となっています。だからきっとタイトルの「僕」は吉田さんであり、リツ君なのだと思います。さて、大人たちはリツ君にどんな仕事の話をしたのでしょう?『つむじ風食堂の夜』ではどこかおぼろげで頼りない人たちが、リツ君目線だとちゃんと「大人」なところがほほえましかったです。サッポロビールのCM「大人エレベーター」のようにあなたも大人と出会ってみてください。(W)

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