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2015年1月22日 (木)

司書子さん☆今月の一冊二冊 2015年1月

司書子さん☆今月の一冊二冊 2015年1月

司書子さんメンバーが思い思いのお薦めの本を紹介します。 輪番で執筆しています。 書影をクリックすると書店サイトにつながり、書誌事項等が確認できます。

『書店不屈宣言;わたしたちはへこたれない』 田口久美子著 筑摩書房 2014  

 1973年より書店員として40年以上働き続けている(すごい!)著者が綴る、書店業界の「来し方行く末」。村上春樹氏とノーベル文学賞をめぐる大騒ぎ、ライトノベルの動き、など書店の実情やエピソードが大変興味深いです。  一方、1996年をピークに下降を続ける書店業全体の売上高、2000年のアマゾン日本上陸、電子書籍の販売など、「リアル書店」や「紙の本」の置かれている厳しい現状も説明され、アナログ人間の私は不安を覚えたり感傷的な気持ちになったりしました。 中でも、「『〈日本の支柱である日本語〉で表現される器』を販売する日本一の書店がアメリカ企業〔アマゾン〕であることに、かなりの危機感を持っている」のくだりに同感です。 しかし、そのような波に脅威を感じつつも、最前線で懸命に「棚をつくり」、「本」をお客さんに届ける仕事に誇りを持って奮闘されている著者や後輩書店員のみなさんの気概には圧倒されます。巻末の提案もぜひ実現してほしい。 「紙の本」を信じる著者に励まされた一冊でした。(M)


   

『だからこそ、自分にフェアでなければならない。;プロ登山家・竹内洋岳のルール 小林紀晴著 幻冬舎  2014


 竹内洋岳、プロ登山家。 2012年、日本人で初めて、世界の8000メートル峰14座の登頂に成功した。 これまで日本人登山家が挑戦し、成し得なかった偉業。世界でも29人目である。 この本は、写真家・小林紀晴が、彼に魅せられ、10時間以上のインタビューと 天狗岳登山(標高2646メートル)1泊2日の同行によって書かれたものである。 常に死と共にある高所登山。必ず、生きて帰らなければならない「生」。 真摯に登山に向き合う彼の言葉の数々は、登山に興味がなくても感銘を受けるだろう。 ああまた、山に登りたくなった。8000メートル級には、とても及ばないが、 苦しみのあとの心洗われる美しい景色が懐かしい。(K)

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