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2014年2月28日 (金)

司書子さん☆今月の一冊二冊

司書子さん☆今月の一冊二冊

司書子さんメンバーが思い思いのお薦めの本を紹介します。輪番で執筆します。
ちなみに今月も「Mさん」の執筆があり、「Mさん」の登場は5ヶ月連続となりました。しつこいようですがみんな違う「Mさん」です。輪番で書いてます。ほんとに「Mさん」率高いですねぇ・・・今後も新たな「Mさん」が登場予定です。coldsweats01


『督促OL修行日記』 榎本まみ著 文藝春秋 2012年刊 本体1150円
 過酷すぎる職場……電話をかければ、怒鳴られ脅され罵られ……それが300人のオペレーターを指示し年間2000億円の債権回収?ってよくあるサクセスストーリーですか?と思っ読み始めたら、とんでもなくストレスフルな仕事をしている。同僚・先輩は倒れ、自分も生活がボロボロで奇病にも襲われ――何で辞めないの?と思ってしまう程。もちろん、あまり
簡単に仕事を辞めてしまうのも考えものですが、これはひどい!
 でも読み進めると「こういう考え方で自分に合う仕事の技術を身につけていくのって大事だなぁ」とも思う。
 督促コールセンターという表舞台にあまり出ない仕事だけれど、誰かがやらなければならない仕事。じゃあ、やるからには自分が望んだ仕事でなくても、自分なりのやり方・向き合
い方を見つけて生き抜いていこう――。そんな風に、自分のとらえ方ひとつで、仕事の幅が広がったり、働き方を見直すきっかけになったりして、効率よく負担を減らす働き方ができるのかもしれない。ちょっぴり前向きに仕事をしようかな、と思えた一冊。(Y)

 

『雪は天からの手紙~中谷宇吉郎エッセイ集~』池内了(編) 岩波書店刊(岩波少年文庫)

 朝の気温がきりっと引き締まり、雪の声を聞き始めると必ず頭に浮かぶのが、「雪は天からの手紙である」という中谷宇吉郎氏の言葉です。

 石川県片山津に生まれ、北海道大学で雪を研究し人工雪をつくることにも成功した中谷氏は、「雪博士」とも呼ばれています。そんな彼の「雪は天からの手紙である」という言葉は科学者としての言葉です。雪は様々な気象状況などで天から降ってくるそれを研究し解明しようという思いが込められた言葉です。雪国の厳しさを知っている彼の言葉には「雪は資源である」というものもあり、彼は利雪についても常に考えていました。

 また、寺田虎彦氏の教え子であった彼は、寺田氏と同じようにまだまだ科学的な考え方が多くの人々に浸透していない時代に、エッセイや科学映画などを通してその啓蒙に努めました。この本の中にも、日常生活の中で科学をとらえようとしたものや当時話題になった千里眼や「立春の卵」などの謎ときなど興味深いエッセイがあります。

 もしこの本を読んで興味がわいた方は、ぜひ岩波文庫の『雪』も読んでください。冷たい雪の話ですが、熱い内容です。

 ちなみに、彼が卒業した加賀市大聖寺の錦城小学校に私は2年ちょっと通っていました。(M)


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