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2013年12月 1日 (日)

司書子さん☆今月の一冊二冊

司書子さん☆今月の一冊二冊

司書子さんメンバーが思い思いのお薦めの本を紹介します。輪番で執筆します。

『刑事マルティン・ベック 笑う警官』

マイ・シューヴァル、ペール・ヴァールー著
柳沢由実子訳  角川文庫刊

 1967年11月13日夜、雨のストックホルム。町はずれを走る路線バスで8人が殺害される大量殺人事件が発生した。殺人捜査課主任捜査官マルティン・ベックは現場に駆けつけるが、被害者の一人は彼の若い部下だった・・・

 エド・マクベインの『87分署』シリーズと並ぶ警察小説の名作、『マルティン・ベック』シリーズの新訳版が出版されました。最大の違いは旧版(高見浩訳)が英語版からの重訳だったのに対し、新訳は原書からの直訳であること。さらに時代と訳者の性別の違いもあってか、雰囲気が大分変っています。

 「全10作で10年間のスウェーデンの社会変化を描く」という意図が作者にあったそうで、ベトナム戦争に反対する大規模なデモの最中に事件は起こります。シリーズの他の作品も順次刊行されるそうなので、ミステリが好きな方はもちろんスウェーデンに関心のある方もぜひどうぞ。 (M)



『絵くんとことばくん』  天野祐吉著 福音館書店

2013年10月に亡くなった、天野祐吉さんによる絵本です。

優太くんはもうすぐ小学4年生。それなのにお小遣いはたったの500円しかありません。これは少なすぎる!とお母さんに訴えるため、ポスターを作ることにしました。頭の中の「絵くん」と「ことばくん」が協力してできたポスターとは…?

さすが広告のプロ!天野さんの素晴らしい作品が次から次へと登場します。どうすれば自分の要求を伝えてお母さんの心を動かせるか、ブレインストーミングから分かりやすく描かれており、子どもから大人まで楽しめる一冊です。良質なプレゼン入門書とも言えるこの本は、宿題や小論文、これから働く高校生にもおすすめです。そしてもちろん私たちの仕事にも…。こんなポスターが描けたら、図書館にたくさんの人がやってくるかもしれません。簡単に楽しく、人生に必要なスキルが身につく本書を、ぜひ皆さんも手に取ってみてください。 (R)


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