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2013年12月25日 (水)

司書子さん☆今月の一冊二冊

司書子さん☆今月の一冊二冊

司書子さんメンバーが思い思いのお薦めの本を紹介します。輪番で執筆します。ところで、これで3か月連続「M」さんが執筆していますが、そして今月は2冊とも「M」さんですが、みんな違う「M」さんです。輪番で執筆中なのですけど「M」さん率高いですね・・・。

『人類が絶滅する6のシナリオ もはや空想ではない終焉の科学』
フレッド・グテル著 夏目大訳 河出書房新社 2013/9 本体2200円 

火の玉が降ってくる表紙絵、「明日、人類はこうして絶滅する!」という帯のキャッチコピー。トンデモ本か?と思わせられますが、「最悪の場合、人類はこういう滅び方をする可能性がある」ということを示す、ちゃんとした科学の本です。なんせ著者は信頼の「サイエンティフィック・アメリカン」編集長。
 その絶滅のシナリオですが、スーパーウイルス(新型インフル等)、生物の大量絶滅、気候変動、生態系の崩壊(=食糧危機)、バイオテロリズム、コンピュータの暴走、の6つの面から、それぞれ実際に起こった事例を挙げて詳しく説明しています。もし2009年のインフルエンザが強毒性だったら…もし大量絶滅がすでに始まっているなら…。私たちの「今」が、いかにきわどいバランスの上に成り立っているのかよく分かって、ゾクゾクしますよ。個人的に気候変動の章が一番ゾクゾク。気象には、ゆっくりと予測可能な変化をしていたシステムが、突如、急激な予測外の変化を始める(そしてもう元には戻らない)ポイントがあるのだそうです。ラクダの背を圧し折る最後の1本の藁、ですね。そしてその藁は、もうすでに積まれてしまっているのかも…。 

おまけ:著者は「隕石に関しては運次第、それよりも…」と、あくまで人類の活動を問題にしているのに、この表紙は違うんじゃないですか、河出書房新社さん。売れたら許すけど。(M)

『竹林はるか遠く 日本人少女ヨーコの戦争体験記
ヨーコ・カワシマ・ワトキンズ 著&監訳
都竹恵子 訳  ハート出版

1945年、第二次世界大戦末期、11歳の擁子は住んでいた朝鮮半島北部羅南でソ連兵の侵攻に遭遇し、母と16歳の姉と決死の逃避行を余儀なくされる。兄と父と生き別れたまま、欠乏する食糧、抗日パルチザンの執拗な追跡や容赦のない襲撃、民間人の心ない暴行をかいくぐり、祖国日本を目指すが…。

 この体験記は、1986年にアメリカで刊行され、数々の賞を受賞し、中学校の教材として採択された。終戦後、朝鮮半島からの引き揚げがどのようなものであったかを知ると同時に戦争の悲惨さと平和の尊さを訴える資料であり、様々な人に読んでもらいたい本と言える。(M)

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